5月26日夕方「国家情報局法案」採決が参院内閣委員会で強行された。「知る権利、報道の自由」に関わる重要な法律が拙速に、しかも国民の声を聞くことなく成立していく。午後4時半の採決時には「採決やめろ!」の怒号と悲鳴が歩道に響いた。「勝手に決めるな!主権者の声を聞け!」のコールが続く。市民の表情は怒りと歯がゆさが入り交じっていた。この日、議員会館前では昼、夕方、そして夜のペンライト行動と3回にわたって抗議行動が行われ、参加者はのべ3000人を超えた。

 記者は、採決が強行された夕方の行動を取材した。歩道には長い長い列がつくられ、一人ひとりが「手作りプラカード」を掲げている。この日のプラカードは、とくに具体的で個人的表現に満ちていた。だから「マイプラカード」と呼びたい。たとえばこれ。若い女性が手にしていた。「やっと仕事が終わったのに・・ 政治がおしまいすぎて デモに来た!」(写真)。短い言葉にこの人の生活と思いが詰まっていた。こんなのもあった。「高市政権の打倒はいまの日本において最も効果的な反戦で防災」「監視されるべきはあなたたち政治家」「白色テロの始まりに否!」「NO MORE 多喜二」。参加者一人ひとりが精一杯深く考え、表現していることがわかる。

 集会では、参院内閣委員会の委員で法案に反対した大門みきし議員(共産党/写真右)が駆け付けて報告した。短い発言だったが、問題のありかをわかりやすく伝えていた。「法案に反対したのは立憲・共産・れいわの3党だけ。衆院では中道は賛成だったが、参院立憲は反対に転じた。おかしことに気が付いたわけだが、そうさせたのは市民のみんなの力。そして、参院審議のなかでこの法律の問題がますます明らかになっている。最初は『組織をつくるだけ』と言っていたが、じつは全くちがう。各省庁がそれぞれ別々に保存している個人情報がすべて国家情報局に吸い上げられる仕組みだ。何がなんでも知らないうちに個人情報が国家に吸い上げられる。恐ろしい監視社会ができてしまう」と訴えた。(大門スピーチは下段動画に収録されている)

 今回の「国家情報局法」は「スパイ防止法」の第一段階といわれている。市民総監視社会を許さないたたかいはまだまだこれから。「マイプラカード」の数を数千・数万に広げることが、民主主義を取り戻す「チカラ」になっていくだろう。(M)

 <呼びかけ団体より>

 本日(5/26)の市民総監視の国家情報局法案の成立を許さない♯526ペンライト行動は2700人が参加し、大成功でした。昼の12時~13時の行動には240名、夕方16時~17時の行動には300名、全体で3240名の参加でした。国家情報局法案は、残念ながら衆議院⁸内閣委員会で採決されました。明日(5/27)参議院本会議で採決に付されますが、諦めることなく同法案の廃案を求め、♯0527抗議行動をたたかいましょう。
<衆議院第2議員会館前> 呼びかけ団体:経済安保法に異議ありキャンペーン・秘密保護法対策弁護団・「秘密保護法」廃止へ!実行委員会・改憲問題対策法律家6団体連絡会・憲法9条を壊すな!実行委員会・日本マスコミ文化情報労組会議(MIC