〔週刊 本の発見〕法の支配と日本の役割〜私たちのなすべきこと
<評者:志水博子> 毎木曜掲載・第447回(2026.8.27) 『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』(赤根智子著 文春新書) 8月19日のニュースを見て驚いた。米国トランプ政権が、本書の著者である赤根智子国際刑事裁判所(以下、ICC)所長を制裁対象に加えたというニュースだ。トランプ政権はICCそのものの弱体化を狙っており、国際的な司法ルールであ...
「自衛官の人権と生存を守るためには、外からの監視が必要だ」~裁判とシンポジウム開かれる
堀切さとみ 8月26日、現職自衛官によるパワハラ被害国賠訴訟(第五回期日)が行われた。東京地裁103法廷は老若男女で一杯。大学生も沢山来ていた。 原告の田村正一さん(仮名)は総務・人事幹部として14年間勤務したベテランだが、2022年7月突然に配置転換命令を受けた。まったく畑違いのグローバルホーク(GH)班。パイロットなどの技術がないと無理な部署である...
名古屋入管による仮放免者二家族の強制送還に抗議する!
小野政美(「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合・東海」&「エルクラノの会」&「わだつみ会」) 1.本日、2026年8月26日午前、名古屋入管による子どもたちを含む仮放免者2家族の強制送還に対して、「START(外国人労働者・難民と共に歩む会)」、「東海 仮放免者の会」、「外国人の人権を守る宗教者の会」名で8月19日に提出した「出入国在留管理庁 長官」...
レイバーネット夏合宿大成功 ~ テーマは「若者」「フランス」「三里塚と労働運動」
報告:根岸恵子(レイバーネット・フィールドワーククラブ) 8月22日、23日の二日間、埼玉県毛呂山町のセミナーハウスで夏合宿を開きました。昨年セミナーハウスの庭の温度は46℃。今年は41℃と下がったものの、やはり暑い合宿となりました。参加者は老若男女さまざまで、延べ23人の参加となり、一日目恒例のバーベキューは室内で賑やかに行われました。今回で9回目を迎...
「日本のご主人様は誰だ」〜外国人労働者への虐待が映し出した日本社会
<阿部治正> ■北海道京極町の農業法人で働いていた特定技能のミャンマー人労働者が、暴力、暴言、セクハラなどの被害を訴え、職場から脱出したと報道されました。 動画や音声には、ミャンマー人労働者の胸倉をつかみ、顔をたたき、鉄の棒で殴ったとされる行為や、「ミャンマーに帰れ」「お前たちの代わりはいくらでもいる」と怒鳴る声が記録されています。女性は胸を触られ、お尻をた...
文洋さん!〜報道写真家の石川文洋さん亡くなる
8月23日に報道写真家の石川文洋さんが、88歳で亡くなりました。以下、ジャーナリストの伊藤千尋さんがFBに書いた追悼文を紹介します。(編集部) 文洋さん! 伊藤千尋 石川文洋さんが亡くなられました。直後に知らせを聞きましたがまる1日、呆然としていました。あの甲高い声で快活に呼びかけてくる独特の口調がもう聞けません。つい先日、『元戦場カメラマンの視点~命ど...
美術館めぐり:労働者・庶民を描くこと〜前田寛治とレンブラント
●生誕130年・1930年協会設立100年「前田寛治 ポエジイとレアリスム」展●国立西洋美術館「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」展 <志真斗美恵 第26回(2026.8.24)・毎月第4月曜掲載> ●「前田寛治 ポエジイとレアリスム」展 東京ステーションギャラリーで開かれている前田寛治(1896-1930)の作品展示は18.年ぶりの大回顧展とポス...
フソー化成との闘い:傍聴の仲間が小林社長をにらみつける
<東京東部労組・菅野存> フソー化成・小林社長が中労委命令取消を求めて提起した行政訴訟の第1回口頭弁論が8月20日に行われました。以下、ご報告です。 【フソー化成との闘い】行政訴訟第1回口頭弁論 傍聴・意見陳述で小林社長を追及・糾弾 組合勝利の中央労働委員会(中労委)命令の取消を求め、フソー化成・小林社長が中労委を相手に提起した行政訴訟の第1回口頭弁論が8月...
都教委傍聴記:生徒たちのために都教委はお金を使え
根津公子の都教委傍聴記(2026年8月20日) 公開議題は、議案が⓵「東京都における中学校の部活動改革に関する推進計画」改定(案)について ②来年度都立高校用教科書採択について ③都立中央図書館整備に係る基本方針について。非公開議題は、懲戒処分案件が3件と「いじめ防止推進法」第28条に基づく報告について。 「『いじめ防止推進法』第28条に基づく」いじめと...
8.19 国会前集会〜市民はこんな気持ちで参加していた
動画(5分48秒) 8月19日、毎月19日に行われている「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催の国会正門前の行動、この日は主催者発表で1万5千人が国会前に集まった。 今年に入って集会を取材をして感じるのは、1人で参加する人が目立つことだ。インタビューをしてみると、ご自分の思いで参加されていると感じる。ただ、やはり様々な不安からか顔出しはお断...
〔週刊 本の発見〕『急に具合が悪くなる』死と裏表の日常を生きる私たち
<評者:内藤洋子> 毎木曜掲載・第446回(2026.8.20) 『急に具合が悪くなる』(宮野真生子・磯野真穂 著、晶文社、2019) 今年、濱口竜介監督の同名の映画が、カンヌ国際映画祭での主演女優賞受賞で評判を呼んだ。 変なタイトルである。ふつうにはない奇妙なタイトルに惹かれ、映画は見ずに、原作を読んでみた。 2019年に出版された本書『急に具合が悪く...
〔映画の部屋〕『カルロス・カイザー』~情報過多時代には起こりえない伝説
永田浩三(ジャーナリスト・武蔵大学名誉教授) 不思議な思いがずっと尾を引くドキュメンタリー映画を観た。試合にはほとんど出なかったにも関わらず、26年間プロサッカー選手として名門チームと契約を結び、ブラジルサッカー界を生きのびたカルロス・カイザーの実話。2017年の作品。まさに詐欺師っぽいのだが、観た印象は、愛すべきとまではいかないが、決して嫌ではないのだ。...
国旗損壊罪を笑い飛ばせ!〜「廃止求める17日行動」がスタート
「もう黙ってはいられない」「このままでは高市政権に殺される」。8/17(月)19時半。官邸前には怒りのエネルギーが充満していた。「国旗等損壊罪」反対連絡会が「7/17の損壊罪成立を許さず、毎月17日に悪法廃止の声を上げよう」と呼びかけ、64人が官邸前に結集した。報告1:法が成立してもたくさんの人が集まった/根津公子、報告2:官邸前には怒りのエネルギーが充満していた/那須研一
太田昌国のコラム : 81回目の 「8・15」 に思うこと
●第115回 2026年8月17日(毎月10日) 麻生太郎が1979年に初めて衆議院議員選挙に立候補した時に、届け出を終え支持者を前に初演説をした際に「下々(しもじも)の皆さん、私が吉田茂の孫の麻生太郎です」と言ったとは、有名な逸話である。誰もが知る吉田茂元首相をはじめ幾人もの有名人を輩出し、経済的にも飛び抜けて裕福で、「使用人」も大勢いたであろうこの「家...
戦争で死ぬことを賛美するな!〜8.15 反「靖国」デモ
8月15日、ことしも反「靖国」デモが展開された。東京・淡路公園に集まった約150人の人たちは、靖国神社に向けて「戦争反対、国家による慰霊・追悼反対」の声を上げて、デモ行進を行った。このデモは、1985年8月15日の中曽根康弘首相の「公式参拝」抗議が発端であり、じつに40年の歴史を重ねている。 この日、先頭で歩いていたのは益永陽子さん(写真上)だった。全身...
































