<東海林智(ジャーナリスト)>
 5月1日でもない4月29日、に代々木公園で連合のメーデーが開かれた。毎年思っていることだが、1日に開かないで、労働者の国際連帯になるのかと。しかも、今年はそれに加えて、〝ヤジ禁止〟のお達しまで出た。どんなもんだったのか、〝主観的〟にレポートします。会場に集まった働く仲間には、もちろん、連帯の思いいっぱいであります。なんなら、例年より多くの仲間に声をかけ、話しをしてきました。

 連合メーデーは首相・高市、知事・小池が来ることもあって、ものものしい警備。首相は4年連続とか。んで、会場に入る者はボディチェックに金属探知機、封が切ってあるペットボトルはチェックする人の前で、空けて飲んで見せなければならない。式典開始の時間になっても、チェックポイントには長い列が出来ていた。んで、中に入ったら、各単組、産別ののぼりがたくさん。だが、労組の主張を書いたプラカードなどは良く探さないと見つからない。ある産別の幹部は「誹謗中傷禁止だから……」と苦笑い。そりゃ、誹謗や中傷は良くないが、何が誹謗、中傷にあたるのか、謎。この幹部は「『高市ヤメロ』は、禁止された誹謗中傷なのか、連合本部に聞いても答えなし。そりゃ、プラカも減るわ」と。この産別では、あんまりのバカバカしさに「例年は全組合員に参加を呼び掛けるが、今年は代表参加にした」とあきれ顔。この産別の組合員は「『高市ヤメロ』は苦しい生活を強いられている労働者が吐き出す言葉でしょう。メーデーはそういう声を上げるものではないのか」と口をとがらせた。

 その後も会場を回っていると、「裁量労働制の拡大反対」の幟や「介護問題に無関心でいれても、無関係ではいられない」とのプラカードを発見するもごくごく少数。そんな中、会場の最後方で数多くの横断幕を掲げるグループが。横断幕は「だまされない。賃上げは俺たちの力で高い位置に 戦争キャンセル界隈」「働いて 働いて 働いて 働いてまいりましたが 我が暮らし楽にならざり ぢっと手を見る」「戦争反対 平和を壊す軍拡政治を許さない」などなど。自治労の東交グループだ。組合員に話しを聞くと、「毎年、分会がそれぞれアピール横断幕を作って参加している。(誹謗中傷禁止は)知っているが、当たり前のことを当たり前のようにやった。一番後ろだから、連合官僚には見えないだろうが、集まった仲間たちに見てほしい」なと。たくさんの幟があるのに、労働者の声がなかなか見えない中、根性が座っているなと泣きそうになった。

 会場では、首相・高市や小池、厚労省など〝来賓〟が空虚なあいさつを繰り返す。ヤジ禁止の〝おかげ〟で、会場は水を打ったような静けさ。そりゃもう、拍手の一つも起こりませんよ。だって「作文読んだだけ」(政治部記者)なんだから、共感もしないよな。誰も拍手しないから、連合幹部だけが必死で拍手してたけどね。あ、最後の最後に〝やっと終わった〟的な拍手はありました。しかし、この3人のリレーのあいさつを黙って聞かされるのは〝屈辱〟だわ。何が労働者の祭りなのか。芳野会長の「政労使」の〝高いレベル〟での意思疎通の大事さは分かるけど、ボス交はボスだけでやってればと思うけどね。首相の演説中に「高市ヤメロ、改憲反対」のヤジが客席の最前列から飛び出した。話し聴こうと思ったら、あっという間にいなくなった(連れて行かれた? 自ら去った?)。その他、後方から声が上がっていたが、何と言ったかは聞き取れず。

 「来賓に呼んでおいて、ヤジを飛ばすのは失礼」と芳野会長は言う。まぁ、代表としては、もっともな部分もあるが、首相にとっては労働者が日々といういう思いであるかを知る良い機会だし、芳野さんは、首相を〝来賓〟として呼ぶことに対する自分へのヤジだと理解できないかね。

 集会の最後に連合が用意して配った「NO WAR」のプラカードを手に平和をアピールする記念写真(写真上)。絵になった。けれど、もっと色んな旗、色んなプラカードがあふれた方が良いんじゃない。やらんより、良いけど。
 ホントのメーデーは5月1日。代々木公園で全労連が、亀戸中央公園では全労協のメーデーが行われます。組合員でなくても参加できるからね。働く者は参加しよう。
(東海林智さんのFBより転載。5/1 全労連・全労協のメーデー情報はイベントページから)