堀切さとみ

 4月19日13時半。日曜だというのに、国会議事堂前駅でゾロゾロ人が降りてゆく。駅構内のトイレは大行列。これから国会デモに行くのだ。階段を上がると、警察官が道案内をしていた。

 

 とにかく暑い。「救護班のクルマを用意しています。気分が悪くなったら声をかけて!」「警察官が駅を封鎖していますが、トイレに行きたいと言って使わせてもらってください!」 14時開始を前に、実行委の菱山菜帆子さんがアナウンスする。
「今日は憲法の文化祭です!皆さん、工夫をこらしたプラカードや表現に注目してください」

 

 夜ではないのでペンライトでなくプラカード。思い思いに趣向を凝らし、ユニークなものが多かった。何故か猫のイラストが目立つ。今や鳩より猫の方が平和との相性がいいのかな?

 

 「戦争反対」は当たり前だという若者。自由と尊厳を守るのに、まだ遅くはないから行動するという人。三回目だが今日は孫を連れてきたという女性。「お花畑」「ごっこ遊び」の何が悪いの?という人。中でも私が惹かれたのは、スケッチブックに「中国に謝れ」と掲げたお母さんだった。「中国にさんざん世話になってきたのに、低くみているのはおかしい」と。隣りにいた娘さんは「戦争したくない。自由に創作できる国であってほしい。まだ自分はやりたいことがあるから」

 

 この日、デモは3万6千人集まった。