
<東京東部労組 須田光照>
コカ・コーラの自販機飲料を補充・配送しているシグマベンディングサービスの労働者が熱中症労災で死亡した問題で、東京東部労組は遺族とともに4月22日、同社を傘下に置くシグマホールディングス本社前(東京・目黒)で抗議行動を実施しました。
この行動は、東部労組が加盟する東部けんり総行動の一環として実施され、各労組の組合員ら約60人が参加しました。
参加者らは亡くなった労働者に黙とうをささげた後、同社が入るビルの6階まで上がりました。しかし、オフィスにつながるドアを施錠して会社の担当者がひとり立っているだけで事実上の門前払いにするという不誠実な対応でした。遺族は労働者の遺影を突き付けて話し合いに応じてほしいと求めましたが、担当者は無視するだけでした。
遺族は真夏の炎天下にトラックのエアコンを停めた会社の行為を問題視し、エアコンをつけるためのガソリン代相当の330円を渡すから労働者の命を返してほしいと訴えましたが、担当者はやはり無言でした。さらに遺族は厚労省が示す熱中症労災防止のガイドラインにあるWBGT値(暑さ指数)を測る測定器を手に「わずか数千円の測定器をなぜトラックにいまだ設置していないのか」と追及しましたが、これにも担当者は応答しませんでした。
同社は労働者が熱中症で倒れて治療中だった時期には組合の団体交渉に応じていましたが、その後に労働者が亡くなってからは「遺族に団体交渉権はない」という理由で団体交渉に応じていません。まるで「死人に口なし」という非道な対応です。この日の申し入れで遺族はあらためて団体交渉申入書を読み上げて担当者に手渡し、話し合いに必ず応じるよう求めました。
1階に降りた参加者らは「労働者の命を守れ!」「熱中症労災をなくせ!」「遺族と話し合え!」などのシュプレヒコールをビルの前であげ、会社の不誠実きわまりない態度を糾弾しました。
シグマベンディングサービスに熱中症死亡労災の責任をとらせる闘いは遺族だけの問題ではなく、すべての職場で熱中症労災をなくすための闘いです。みなさんのご支援をよろしくお願いします!

