3月4日11時半、日本郵便本社前に130名の労働者が集まった。「今年の春闘、一番の要求は?」と聞くと、皆口々に「物価高に賃金が追いついていない」「人員が足りない」と切実だ。とりわけ、昨年の春闘では会社は非正規社員の賃上げ要求には全く応えていない。この本社前行動に先駆けて組合は、非正規社員の処遇改善を求める署名を、三名の非正規社員と一緒に本社に提出した。2010年3月から取り組まれているこの署名は、累計43万筆を超えたという。

 日巻直映郵政ユニオン委員長は「全国に郵便局は24185店舗、毎日3000万カ所に郵便を配達している。それを支えているのは正社員20万人、非正規労働者が16万人。非正規社員の存在なくして、一日たりともサービスを提供することはできない」と訴えた。

 全国から郵便局員が駆けつけて、マイクをにぎる。兵庫の郵便局員、船山さんは「郵便料金の値上がりなどで郵便物の量は減っても、仕事はまったくラクになっていない。シンドイ仕事だということが世間に伝わっているから、求人に応募する人が少なくなっている。派遣を呼び込み、派遣社員に非正規社員が仕事を教えているが、派遣よりベテラン非正規の方が時給が安い。派遣会社を使わず、直接雇用すべきだ」と訴えた。

 広島から来た集配労働者は、「実質賃金はマイナス、働けど働けどワーキングプア状態だ。20条裁判で会社は負けたのに、何を総括しているのか。これ以上の非正規格差はなくすべきだ」と声を振り絞った。

 集まった郵便局員は正社員や再雇用の社員、OBが多かった。非正規労働者は土日しか休めないため、平日の行動には参加しにくいのだ。それでも、非正規の格差是正はみんなの課題。「非正規社員を勤続三年で正社員にしろ」「非正規社員の時給を1500にしろ!」とシュプレヒコールをあげた。(堀切さとみ)