小野政美
◆1.14(水曜)「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判(名古屋地裁)」
第23回裁判(原告・遺族側、今井篤子医師証人尋問)傍聴呼びかけ・支援集会案内

「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合・東海」&「エルクラノの会」の小野
です。長文・BCC重複送信をお許しください。転送転載・SNS拡散をお願いします。
いつも、「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」国家賠償裁判支援・傍聴やウィシュマ
・サンダマリさんのご遺族である原告の妹さん(ワヨミさん、ポールニマさん)とお母さ
んへの激励やご支援、裁判傍聴、裁判支援、弁護団支援やカンパなど、ほんとうに有難う
ございます。今年、2026年もよろしくお願い致します。

(1)「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判(名古屋地裁)」第23回裁判(原
告・遺族側、今井篤子医師証人尋問)傍聴呼びかけ
◆2026年1月14日(水) 10:30~15:30(予定)
【当日のスケジュール】
9:40〜9:55 傍聴整理券交付⇒(抽選・有無)傍聴券配布
10:00〜 名古屋地裁玄関前道路:御遺族・弁護団の法廷入廷見送り
10:30〜15:30 名古屋地方裁判所・第2号法廷(休憩あり)◇原告・遺族側、今井篤子
医師の証人尋問
◇これまで被告・国側の主張、被告・国側の証人尋問への全面的反論が行われる重要な
法廷です。
◆傍聴整理券配布は名古屋地裁裏で9時半からの予定。※傍聴整理券交付時間は変更にな
る可能性があります。
原告・遺族の求める今井篤子医師の証人尋問
◇裁判終了後、近くの桜華会館で裁判支援集会を開く予定です。

(2)16:00〜17:00 桜華会館(2階*梅の間)にて支援集会
【場所】桜華会館(2階 梅の間)
※裁判の進行次第で、支援集会の開始時間が前後する可能性があります。ご了承くださ
い。
◆裁判 支援集会はオンラインでご参加いただけます。オンラインで参加される方はお
手数ですが、以下のフォームよりご回答、よろしくお願いいたします。
当日までにZoomのURLを送らせていただきます。【応募フォーム】→
https://forms.gle/QaKR8cqf4NFxESxQ8

(3)2021年3月に名古屋出入国在留管理局施設で収容中に死亡したスリランカ
人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の遺族が国に損害賠償を求めた訴訟は、
前回、12月24日名古屋地裁(大竹敬人
裁判長)で行われ、被告・国側の野村政壽医師(九州大学医学部卒、久留米大学病院・病
院長)が「陳述書」に基づきスライドを使った証人尋問、原告・遺族側の代理人による野
村医師への主尋問が行われました。
証人尋問では、「専門家」として被告・国側が証人に立てた野村医師が、「陳述書」に
基づきスライドを使った証人尋問をおこないました。野村医師は、施設の内科医が吐き気
の訴えや過食と拒食を繰り返す既往症からウィシュマさんに消化器内科、精神科などを受
診させたことは「適切な判断だった」と評価しました。また、原告側が、低栄養や脱水状
態に陥り、外部で点滴などの必要な措置を講じていれば救命できたと主張しているが、「
生命維持を目的に点滴を行うべきだったとは言えない」と証言しました。ウィシュマさん
が低栄養や脱水状態だったことは「否定しない」としつつ、死因の特定は困難だと証言し
ました。また、
野村医師は、可能性として断りながら、「施設に入ってから体重が急激に減少したこと
が一番の根幹だが、いろいろな原因が重なり合い、予期せぬ死亡だったと思う」と証言し
ました。
野村医師の証人尋問では、午前中の国側の意見に基づく意見が多かったのですが、時折
、国側の主張や野村医師自身の書いた「意見書」とも食い違う意見も出されました。法廷
では、陪席裁判官二人からの野村医師の証人尋問で、仮定と言いながら、もし自分の病院
であったならば、血液検査や点滴をおこなっていたと思うと意見を述べる場面もありまし
た。

(4)今回の原告・遺族側、今井篤子医師の証人尋問では、前回の証人尋問での野村医
師の以下の結論、これまで被告・国側の主張、被告・国側の証人尋問への全面的反論が行
われる重要な法廷になると思われます。回の証人尋問で、原告・遺族の求める今井医師と
1月28日の下(しも)医師の証言により、被告・国側の名古屋入管内勤務医の新美医師、
被告・国側の「意見書」を書いた野村医師の証人尋問の誤りや矛盾が明らかになることが
予想されます。
①庁内内科医等は、ウィシュマ氏に対する医療対応として、全体を通してみて、適切に
対応していて、それは、診療レベルで通常行われる対応であったと考えられる。
②ウィシュマ氏が症状として訴える吐き気や嘔吐を治療の対象として選択し、まず消化
器内科の受信につなげたことは適切な判断であったと言える。
③消化器内科を受診させて、上部消化管に異常がないことを確認し、しびれについては
、整形外科医を受診させて、器質的異常がないことを確認した上で、精神科医につなげた
ことも、適切な判断・対応であったと考えられる。
④2月15日の尿検査の後に、血液検査を行わなかったとしても、不適切であったとはいえ
ない。

(5)スリランカから日本で英語の教師になるのを夢みて日本に語学留学したウィシュ
マ・サンダマリさん(当時33歳)は、名古屋出入国在留管理局施設で収容当時、体調不良
の訴えや極度の体重減少があり、飢餓状態で点滴治療や、原因となる緊急入院治療が必要
であり点滴治療や緊急入院治療を求めていました。収容された名古屋入管施設で、飢餓状
態になるほどの体調悪化し亡くなりました。2020年8月20日から収容されたウィシュマさ
んは、遅くとも2021年1月18日ごろには摂食困難となり、2月15日の尿検査で「ウロビリノ
ーゲン3+」「ケトン体3+」「蛋白質3+」を示しました。これは「飢餓状態」で電解質
異常や腎機能障害を起こしている可能性を意味するのにもかかわらず、本人や支援者が再
三求めた点滴や入院、一時的に収容を解く「仮放免」も許されないまま死亡しました。
2021年2月23日の名古屋入管施設で撮影された映像では、「担当さん、病院の点滴お願い
」、「もうがまんできない、息もできない」と訴えている声が記録されています。3月3日
付の「申出書」には「薬をください」という言葉もあります。その3日後、2021年3月6日
、ウィシュマ・サンダマリさんの「ワタシヌ、コンバン
シヌ」という最後の訴えや、点滴と外部病院への緊急搬送を求める支援者の訴えにもかか
わらず、救急搬送もされず、飢餓状態であることがわかっていながら、病院に救急搬送さ
れることもなく、点滴などの治療も受けられないまま亡くなりました。ウィシュマさんが
収容された部屋を真上から撮影した監視カメラ映像にも「点滴をお願い」と職員に懇願す
るウィシュマさんの声が記録されていました。
◆ウィシュマさんが名古屋入管施設で亡くなる直前のつらすぎる映像(共同通信配信
)を、以下をクリックしてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=X-FKLGd3pYw
前回、12月24日の裁判後、ウィシュマさんのご遺族である妹のポールニマさんは、野村
医師が証人尋問で、「もし自分の病院であったならば、血液検査や点滴をおこなっていた
」と意見を述べたことに対して、それでは、なぜ、名古屋入管は、血液検査や点滴をおこ
なわなかったのか、「アネー、アネー」(お願い、お願い)、「点滴をお願い」と職員に
懇願するウィシュマさんの声を聴こうとしなかった名古屋入管の新美医師や名古屋入管局
長や職員たちに対する怒りを語りました。前回の証人尋問で、ウィシュマさんが自身で歩
行出来ないため「車椅子」で受信したことを聞かれ、「記憶にありません」と何度も答え
た新美医師に対して、「ショックを受けました。新美医師に怒りを感じます。自分には責
任がないと言われて悔しい」とポールニマさんの怒りと悲しみの言葉がありました。

(6)前回と前々回の被告・国側の医師二人への証人尋問の結果、ウィシュマさんを診
察した外部病院の医師の他、当時の名古屋入管局長、処遇担当統括、ウィシュマさんの担
当の看守、庁内内科等医、庁内整形外科医、看護師の証人尋問が必要なことが浮き彫りに
なりました。
また、被告・国は、既に当時の名古屋入管における医療体制などの事実関係は明らかに
なっており、当時の名古屋入管局長を証人尋問する必要はなく、医師以外の証人尋問は不
要であるという見解の意見書を出していますが、亡くなるまでのウィシュマさんが収容さ
れた部屋を真上から撮影した監視カメラ映像の260時間分の公開がなされることにより、
被告・国側、名古屋入管内勤務医の新美医師、被告・国側の「意見書」を書いた野村医師
の主張と事実の違いが明確にわかると思います。
名古屋地方裁判所が、被告・国側に対して、監視カメラ映像の260時間分の公開求めるこ
とが急務です。

(7)次回は、2026年1月28日(水) 原告・遺族の求める下(しも)医師の証人尋問が
名古屋地裁で実施されます。全国各地の皆さんの裁判傍聴をよろしくお願いいたします。

第24回口頭弁論
2026年1月28日(水) 10:30~16:30(予定)
◆傍聴整理券配布は名古屋地裁裏で9時半からの予定。
名古屋地方裁判所・第2法廷
原告・遺族の求める下(しも)医師の証人尋問
◇裁判終了後、近くの桜華会館で裁判支援集会を開く予定です。

(8)「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償請求訴訟」についてのカンパなど
の支援については、以下をご覧頂き、ご協力をお願いします。
①名古屋入管死亡事件弁護団
(ご遺族の滞在費や裁判費用等に使われます。)
https://wishmalawyers.wordpress.com/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84/
②ウィシュマさん死亡事件国家賠償請求弁護団
(国家賠償請求訴訟に使われます。)
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000094
全国各地の皆さん、これまでの「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償裁判」へ
のさまざまな温かいご支援に心から感謝を申し上げます。
「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償裁判」、次回、2026年1月28日
(水) 10:30~15:30
(予定)の法廷・証人尋問の裁判傍聴を含め、来年2026年も続く裁判に、さまざまな形
でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。