
<尾澤邦子>
3月29日(日)午後1時半から、東京・中野産業振興センターで「日韓労働者連帯集会」が開催されました。韓国から金属労組双龍自動車支部のコン・ドンミン事務長と、ソンチャプコ(手に手を取って)のユン・ジソンさん、元民主労総仁川地域本部長のキム・チャンゴンさんが来日して闘いの報告をしました。
コン・ドンミンさんは、「16年の苦痛を終わらせた連帯の力ー双龍自動車闘争の損害賠償訴訟の解決とその意味」と題して報告しました。



2009年4月8日双龍自動車は、当時5200人の労働者が働いていましたが、2,646人の整理解雇を伴うリストラ案を発表しました。金属労組双龍車支部は、5月22日工場占拠ストに突入しましたが、8月4日警察はヘリコプターやクレーンを動員した特攻隊を投入して暴力鎮圧しました。双龍労働者・連帯市民らに150億ウォンの訴訟が提起され、また暴力鎮圧した警察からは24億1000万ウォンが警察の治療費として訴訟提起されました。
整理解雇の要件を満たさない不当解雇であり、そのうえでの損害賠償でした。自ら命を絶つ犠牲者も出ました。労組は必死で闘いました。70mの煙突に登っての籠城闘争やハンガーストライキ、ピョンテク工場前の送電線鉄塔での171日間の高空籠城などなど。キム・ドクチュン支部長は、ハンスト4回、拘束1年、数十回の連行にも屈せず闘って
きました。
2013年、1審で47億ウォンの損害賠償判決が出ましたが、2020年被解雇者全員が職場復帰しました。そして2025年10月1日、会社は金属労組の損害賠償債権不執行確約に合意し、16年目にして闘いは終結しました。
コン・ドンミンさんは「ストライキを通じて多くを学んだ」と話していました。32人の犠牲者を忘れることなく、命がけの1日1日が問題解決の秘訣であり、また市民の連帯の闘い、「ソンチャプコ」の献身と努力に支えられたと話していました。報告の最後にみんなで「解雇は殺人だ!」「連帯は生命だ!」とシュプレヒコールをしました。
2025年8月24日「黄色い封筒法」が国会を通過しました。「ソンチャプコ」のユン・ジソンさんから報告がありました。韓国の法律が労働者に有利になるのは初めてだと話していました。「黄色い封筒法」の立法目標は、雇用形態に関わりなく「団体交渉権」と「団体行動権」を保障する基本権の実現、リストラや下請け構造の中で剥奪された労
働権を取り戻す権利の回復、過度な損賠仮差押えから労働者個々人を保護する生存権の保護等です。国会通過直後、宅配労組2件24億ウォン、巨済統営固城造船下請支会2件480億ウォン、現代自動車3件3億ウォンなどの訴えが取り下げられたと報告していました。
また、現代製鉄非正規職支会では、元請を相手とする争議行為が可能になったとのことです。でもその効果が裁判所までは及んでいないためか、韓国オプティカルハイテック支会には2億2000万ウォンの賠償判決が出ています。
ユン・ジソンさんは「ソンチャプコ2026年の課題は、黄色い封筒法1年の評価と補完立法の要求であり、市民団体としての役割を果たしたい」と話しました。
キム・チャンゴンさんから「李在明政権と労働運動、社会運動との関係」について話していただきました。「その評価はとても難しい」とまず一声。支持率がとても高く、発足当時40%だったが、今は70%だとのこと。「国民との直接対話で賢く解決したものがいくつもあるし、金大中大統領より全ての面にわたり、安定した政権運営をしている。しかし労災や非正規職問題など深刻な問題にはまだ手が付けられていない」と話していました。そして「階級的意識を持ち、日韓国際連帯を共に歩んでいきたい」と決意が話されました。


