
<瀬戸大作>
2026年反貧困全国集会「焼け野原の時代から希望を紡ぐ!」を開催しました。会場の文京区民センターには約150名を超える皆さんが集まりました。
❶冒頭は宇都宮理事長の貴重報告では、焼け野原の一党多弱の国会で政権与党の暴走にストップをかけるには、市民運動の役割がこれまで以上に重要、そして「反貧困運動は、さまざまな差別を許さない運動、人権を守る運動など他のさまざまな市民運動ともつながる必要がある」と提起した。私たちをバラバラにしようとする力に対抗し、「反貧困」の名のもとにつながり、社会を変える大きなうねりを作ろう。
❷続けて私が焼け野原と化した困窮者支援の現場から1年間の状況を報告した。2025年度の特徴として年間累計で45%が女性からのSOS、女性の貧困の深刻化が際立っている。反貧困ネットワークが運営する個室シェルター26室では52%が女性、SOSを発信してくる女性の90%以上が複数の精神異常を抱えており、かなり長期にわたって伴走を続けていく必要がある。長期の貧困格差でどんどん人間が壊されていく。無料低額宿泊所や悪質貧困ビジネスから被害のSOS、家賃滞納による強制執行での当日の駆けつけ、生活保護や年金だけでは暮らせず「もう何日も食べていない」所持金もないので駆けつける。困窮者支援の現場は「焼け野原」と化している。「福祉行政と連携していかないと立ちいかない状況になっている。
・「日本人でも、ナニジンでも、ここ(日本)に生きている人として、貧困状態に置かないことを目指す」反貧困ネットワークの理念だ。しかし5月23日にゼロプランが実施され強制送還が倍増。多くの家族が切り離されている。外国人支援も厳しさを増している。
それでも私たちは諦めない!「共生のためには、規制ではなく包摂を」国籍、性別、年齢、障害の有無などを理由としたあらゆる差別と排除に反対し、誰もが安心できる住まいを持ち、人間らしく生きる権利を実現するため、個別の問題の枠や立場を越えて互いにつながり、これからも声を上げ、行動し続ける。



❷第二セッションは「焼け野原状態のロスジェネ世代に希望はあるか」ロスジェネ世代の杉田俊介さん(ロスジェネ、批評家)藤井秀樹さん(フリーター全般労組)コーディネーターに雨宮処凛さん、セッションが始まる前にも「希望の話に繋げられるの?」と雨宮さんに聞いても「何とかなるよ」不安の中で開始されたが革命的展開となった。
杉田さんは「かつてのロスジェネは今や60代が増えて来て、どうやって生き延びていくのか、60歳が創造できない。65歳になったら年金もらえない。だから生活保護を受けるしかない。。生保いかないと医療が受けれない。気候変動によってクーラーがないと生き死にの問題になってしまうということを一例として挙げて、「生活がどうなるかということよりも、生存がどうなるかというのが現状で、切迫感がある」絶望的展開から始まる。
・反貧困ネットワークの理事でもある藤井さんは自らが最近まで生保利用者の経験からリアルな報告「生活支援を受けたが実際に支援を行っていたのは竹中平蔵の会社のパソナだった。就労支援を名目にした自己責任が強いられる。かって関わっていた支援団体のスタッフの会話でも君はどこの大学なの、、飼いなされた社会運動でないか」
・続けて藤井さんは「想像力を持った運動をそれぞれが開発していかないとやばいんじゃないかと思う。階級闘争と暴動が必要」と全面展開、杉田さんも「反戦と反貧困というこの二つをどう結合させるかが大切」と展開、介護職も現在になっている杉田さんは「反資本主義、反能力主義の究極ともいえる障がい者からどのように学び、今の健常者主義の社会をどう見返せるのか」雨宮さんは驚くまとめ「階級闘争と社会主義と暴動が希望」こんなセッションをやる困窮者支援団体は反貧困ネットワークだけ!ますます省庁に嫌われるけれど、まあいいか。
❷第三セッションは、テレビにも引っ張りだこの同志社大学大学院教授である三牧聖子さんから「ニューヨーク市長・マムダニ市長誕生の背景」の報告、期待以上のラディカルで希望を手繰り寄せる内容でした。アメリカは何故でトランプ氏を選んだのか、ロシア、ウクライナ戦争や国民生活の経済負負担など、閉塞感漂う国民生活の立て直しを積極的に訴えた。アメリカが幸せな国でなく絶望な国だからトランプを選んだ。庶民のための政治をすると思いこませ騙し「億万長者による億万長者のための政治」に邁進、ガザにおける虐殺加担、ベネズエラ、イランなど富の所有のための侵略を繰り返している。肉が買えない庶民と儲けるトランプ、外国人が不正利用しているとデマを流しトランプ減税では食料支援をカットした。アメリカでは現在、ノーキングスデモが全米で800万人の規模で起きている。一方で民主党は低迷している。イスラエル政策で一致できない。中途半端(日本も似てきている)左右の政治から上下の政治へ「上と下との闘い」アメリカの絶望に向き合い、みんなが困っている物価高に政策を集中させた。バーニーサンダースが育ててきた政治家たちが「民主党は労働者の政党になる。」「民主党は絶望に寄り添う」で分断させられない。ウガンダから移民したインド系住民でイスラム教徒のマムダ二は属性を前面に打ち出さず、アイデンティティー政治とは距離を置き、物価高問題という課題に注力することによって”みんなの政治家”になれた。大統領選挙で民主党が出来なかったことをマムダニがやった。高市政権と翼賛国会の現状下で自治体選挙から下からの変革に向けて参考になり過ぎる講演だった。
❹セッション四は住宅問題に関する報告、最初は尾林哲矢さん(首都圏青年ユニオン委員長)から「若者主体の労働運動と家賃を下げろ」をテーマに報告頂いた。「貧困問題を解決すためには労働運動との結合は必須、人権問題や入管問題に取り組む学生たちと多く交流する場がありますが労働運動への関心や知識に弱さを感じていました。反貧困ネットワークがSOS対応する若い人々も労働者の権利や闘う事が出来る事を知らずに雇止めされホームレスまでに至る、連携が益々必要になっている、尾林さんたちが取り組んだ「家賃を下げろデモ」での政策要求を私たちも連帯して取り組んでいきたい。
【家賃に関連する要求】
① 住宅扶助および住居確保給付金の給付額を引き上げて、家賃の実費保障ができるようにしてください。② とくに東京都は、急騰する家賃の状況を鑑み、独自に家賃補助を実施してください。③ 家賃ブレーキ制度(定められた上限額を超えての家賃の引き上げ禁止)を導入し、家賃の値上げをコントロールしてください。④ 住居確保給付金の給付要件を緩和し、求職中以外の人でも使えるようにしてください。
【誰もが安心して住まいを見つけ、住み続けられるようにするための要求】
① 公営住宅の新築および建て替えによって、公営住宅を増やし、住宅の質を上げてください。② 性別や性的指向、年齢、障害、国籍などの属性を理由とした入居差別を禁止してください。③ 保証人がいないことによって入居拒否をされないよう、公的保証制度を創設してください。
❺次に「尼崎市と連携した居住支援ネットワークの取り組み」と題して前田裕保さん(コープこうべ第一地区本部長)が報告、以前から生活協同組合がもっと困窮者支援について
地域のハブになり全面にたつべきと考えていた。今回は友人でもある前田さんが神戸から来てくれました「.あまがさき住環境支援事業「REHUL(リーフル)」は尼崎市が対象団体に対し、市営住宅の目的外使用を許可し、対象団体が実施する支援事業の利用者への貸し付けや、対象団体の事務所など活動の場として活用してもらいます。現在101の住居、集いの場が8か所、22の支援団体と連携して高齢化が進む団地の再活性化と、若者や外国人、シングルマザーなどへの住まいの支援をつなげた取り組みです。尼崎市とコープこうべが連携組織を作り、市営住宅を貸し出して、若者だけでなく、難民の方、DV被害者、ホームレスなどの支援をされているみなさんと手を組んで取り組みをすすめられています。団地には集会所や公園機能があります。高齢化した団地を困難を抱えた人々と支える支援団体がコープこうべがハブになり単純に住居を提供するだけでなくコミュニティを形成する事に意義があります。住居があるだけでは孤立を避ける事はできない。 「公共がやるべきことを生協が勝手にやっていると、自治体からもやりたいと言ってくるのです」やっぱり凄いコープこうべ,賀川豊彦を引き継いでいる。公共との連携が困窮者支援に必要だと思う。
❻最後のセッションは「「外国人支援の現場から 生存権を奪われた外国人支援の現状と希望を紡ぐ」反貧困ネットワークで外国人支援を担う加藤美和さんと原文次郎さん、難民移民FESの金井真紀さん、おとなりカフェのシェフで強制送還の恐怖にさらされている
ナビーンさんが登壇、苦しい状況でも希望を紡ぐためにもスポーツライターなのに難民の皆さんと遊びまくるおとなりカフェ担当の熊崎敬さんに進行をお願いした。加藤さんと原さんからは反貧困ネットワークの日常支援でゼロプラン実施以降に私たちが関わり共に歩いてきた皆さんの苦しみが報告された。加藤さんからは最近高校を中退する子がいたり、3年前に進路のことを訊ねるとビザに不安はあるものの一生懸命勉強したいと言っていた子が、家族が帰らざるをえなくなり、「勉強しても仕方ない」と言うようになってしまったという。ナビーンさんは強制送還の恐怖で体調が悪化している。でも最近、絵を描き始めた。絵を描くことが楽しくなってきて、いつか展示会をやろうと言ってくれる人もいて、私もそこに向かって頑張ろうと思います。よっしゃ!一緒にやろう!強制送還でなく在留特別許可を!次の難民移民FESは6月6日(土)13時から聖アンデレ教会(東京都港区)で開催決定!みんなで楽しもう!(瀬戸大作さんのFBより)

