日韓和解と平和プラットフォームの金性済です。昨日(3/24)、イラン戦争をめぐって以下のように日韓プラットフォームの両国運営委員会が「宣言」を発表しましたので、お知らせします。
アメリカ・イスラエルによるイラン侵略戦争を糾弾する!日本・韓国政府は不法な侵略に反対し、不当な派兵要求を拒否せよ

去る2月28日にイスラエルとアメリカがイランに対する先制攻撃によって開始した侵略的戦争によって、国連憲章と国際法に基づく国際秩序と国際規範が根底から崩れ去ろうとしています。アメリカは去る1月、ベネズエラのマドゥロ大統領夫妻を不法に拉致するという前代未聞の犯罪を強行し、続く2月には、交渉中であった相手国イランをイスラエルと共に一方的に侵攻しました。アメリカとイスラエルは、イランのハメネイ最高指導者をはじめとする指導部数十名を殺害し、さらにイラン南部の女子小学校を爆撃し、7歳から12歳までの少女160名以上の命を奪うという残虐な行為を行いました。これらはすべて、他国の領土保全と政治的独立を武力で脅かすことを禁じた「国連憲章第2条4項」を徹底的に蹂躙する不法な侵略です。交渉は軍事攻撃直前に相手を欺く手段となり、国際規範はいつでも踏みにじってよい紙切れと化しました。
アメリカとイスラエルの容認しがたい侵略と戦争犯罪により、中東全域がイスラエル以外のどの国も望んでいなかった戦争に巻き込まれ、この戦争は今や測り知れない世界的な経済危機へと発展しつつあります。その一方で、イランの強力な軍事的反撃とホルムズ海峡封鎖により、アメリカ自身も莫大な戦費と原油高などの圧力に現在直面しつつあるのです。トランプ政権は英国、フランス、日本、韓国など7カ国に対してもホルムズ海峡への軍艦派遣を迫っています。アメリカは「船舶の保護」を掲げていますが、自国の海軍ですら進入できないホルムズ海峡に同盟国の軍艦を派遣せよというのは、戦争の「弾除け」になれと言っているに等しいのです。アメリカとイスラエルが一方的な先制攻撃によって中東戦争を引き起こしておきながら、今やホルムズ海峡封鎖で被害を受ける国自身が艦船を出し対処せよとトランプ大統領は主張するのです。さらに、トランプ大統領は日本や韓国など同盟国はこれまで米軍駐留によって安全保障の恩恵を得たのだから「アメリカに感謝するだけでなく、助けるべきだ」と述べ、派兵圧力を強め続けてきました。欧州諸国が次々と戦争への加担を拒否する事態となっている一方で、日本と韓国の対応はまだ判然としないものが残ります。私たちが何よりも深い失望と怒りを抱かずにおれないのは、「この戦争は自分たちの戦争ではない」とだけ表明して艦船派遣を拒否したNATO諸国であれ、そのような表明すら明確にしなかった日本と韓国であれ、米国の同盟国は、トランプ政権のイランに対する戦争は国連憲章と国際法を破壊する行為であるという批判を一言も表明できない従属国家状態の現実をさらけ出している現実です。
ホルムズ海峡への軍艦または軍事力の派遣は、「船舶の保護」ではありません。それはイスラエルとアメリカによるイラン破壊と体制転覆を意図した「戦争への加担」です。これは「国際平和の維持に努め、侵略的戦争を否認する」と明記した大韓民国憲法第5条1項、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する」と定めた日本国憲法第9条1項に明らかに違反する違憲行為です。
もし韓国と日本政府がホルムズ海峡に軍艦または軍事力を派遣するならば、それは専らアメリカとイスラエルの利益のために、イランおよび関連諸国の「敵」となることを自ら選び、戦争の渦中へと国を突き落とす自傷的な措置であり、主権と平和、生命と安全、そして経済を根こそぎ破壊する犯罪となります。ホルムズ海峡の安定は、アメリカとイスラエルの侵略戦争の中断以外に道は残されていません。
去る3月19日の日米首脳会談では、自衛隊のホルムズ海峡派遣は表明されることはありませんでした。高市首相は、その理由として「法の範囲でできることとできないこととがある」と発言しました。自衛隊の派遣を法的にできなくしていると高市首相が言及した法とは、高市政権が破壊しようとする憲法9条のことではないでしょうか。言い換えると、艦船派遣を求めるトランプ政権の要求を婉曲的にであれ退け、またイランとの敵対関係の道を避けようとする高市首相の判断を支えていたのは現行の憲法9条であったことを、高市首相は率直に認めなければならないのです。
現地時間3月21日にトランプ大統領はイランに対して最後通牒を発表しましたが、突然退けました。しかし、ホルムズ海峡封鎖解除の見通しはありません。私たちはこの度のイラン戦争の現実から大軍拡による安全保障の向上がいかにむなしい虚構であり、欺瞞であるかを知り、アメリカに促される日本と韓国の大軍拡政策の撤回を要求しながら、イスラエルとアメリカによるイラン戦争の即時中止を、平和を求める世界の市民と共に訴え行動します。
一、アメリカとイスラエルはイランに対する不法な攻撃と侵略を直ちに中止せよ!
一、韓国と日本政府は侵略戦争に協力するな!ホルムズ海峡をはじめペルシャ湾への派兵要求に決して応じるな!
一、日韓両政府はイスラエルとアメリカに即時停戦を訴える国際的圧力を構築することに努めよ!
2026年3月24日
日韓和解と平和プラットフォーム 日本運営委員会・韓国運営委員会

