

高市トランプ会談直前の3月19日夜、人びとの危機感と不安感は大きかった。高市首相がトランプと戦争協力の約束をしてくるのではないか、自衛隊が派遣されるのではないか、日本はこれからどうなってしまうのか。3月19日の国会議員会館前の「19日行動」(2015年の安保法制成立に反対して毎月行われている)は、かつてない規模になった。議員会館前の歩道は人、人、人であふれ、満員電車の車内のような状態だ。自由に歩けない。人波は、国会図書館前から、議事堂前の歩道まで広がった。主催者発表は1万1000人だった。
これまではシニア層がほとんどだったが、この日は若者がとても多い。とくに女性がめだった。手に手にペンライトやタブレットをもっている。「改憲反対」「子供を殺した国にNOと言え」「独裁を許すな」、言葉やデザインが多彩だった。頭に光りもののリボンを付けていた20代の二人連れの女性に聞いた。「デモは何回目ですか?」と質問すると「初めてです。一緒の友達は3回目」という。渋谷や新宿の繁華街を歩いているような若い女性が、国会前に来ているのだ。反高市の運動の波は確実に広がっていることを実感した。



主催者挨拶に立ったのは「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の菱山南帆子さん(写真左)。「まずアメリカとイスラエルによるイラン攻撃に断固抗議する。いま日本の米軍基地から海兵隊がイランに出発しているという。日本が出撃拠点のひとつになっていることは、平和憲法をもつ国としてあってはならないことだ。高市訪米でなにを約束されられてくるかわからないが、自衛隊の艦船派遣は絶対に許せない。トランプのとんでもない要求にはきっぱり断れ!」と声を張り上げた。
社民党・共産党・ピースボート・医療関係者・弁護士などがマイクを握った。市民参加のリレートークでは、弟が自衛官という女性が発言した。「災害をみて人を助けたいと思って自衛官になった弟。そのかれがだれかに殺されたり、だれかを殺したりすることはありえない。自衛隊や艦船の中東派遣に反対します! そして九条改正反対!」と結ぶと、大きな歓声が起きた。(M)

