
10月18日(土)、第55回ブッククラブ読書会が開かれました。取り上げた本は『「核抑止論」の虚構』(豊下楢彦著、集英社新書)。参加者は11人(全員ズーム)でした。
参加者は本書に衝撃を受けたことを共通して語りました。「衝撃」と言っても一時的なものではなく、ここから出発して調べ考えなければすまないと感じさせます。「この本には知らなかったことの破片が随所に埋め込まれている」と発言した読者もいました。本書を読み、さらに映画『博士の異常な愛情』(スタンリー・キューブリック監督、1964年)をみてそれぞれ深く考えさせられたということです。映画ではピーター・セラーズの一人3役に感心し、また劇中のリッパーはトランプに生写しだったなど映画をめぐる議論も交わされました。ゴルバチョフの平和外交の歴史にいまこそ学ぶことがある、「北東アジア非核地帯構想」を妨げているのは日本だ、今こそ絶対平和主義が必要などいくつもの論点が提出されました。本書についてマスコミ各紙は書評欄で取り上げていないようですが、『週刊金曜日』『日刊ゲンダイ』が紹介していました。次回のテキストは今回と関連しているのでぜひ継続して討論しましょう。
▶︎次回ブッククラブ読書会は12月13日(土)午後2時開会でズーム参加とします。
テキストは『従属の代償 日米軍事一体化の真実』(布施祐仁、講談社現代新書、980円、2024年9月刊)です。著者は、ジャーナリストとして20年以上活動してきて「今ほど戦争の危機を感じる時はありません」と冒頭に記しています。米軍と自衛隊が一体化した軍事演習も繰り返されています。本書はこの現状を丁寧に追いながら、どのように核戦争を防ぐのかを問題提起しています。ぜひご参加ください。(志真秀弘)→お申し込み mgg01231@nifty.ne.jp

