<渡部秀清>
 4月11日夜、「国旗損壊罪」の廃案を目指す「4・11緊急集会」が開かれました。主催は<「国旗等損壊罪」反対連絡会>です。この<連絡会>は、20年ほど前に「教育基本法」改悪に反対し、その後も「日の丸・君が代」強制に反対した教職員と市民たちにより3月20日に結成されました。思いは、「国旗等損壊罪」はそうした流れの上にあり、国民全体への「愛国心」強制であり、その先にあるのは戦争への総動員に他ならない、これは何としても廃案にしなければならないというものです。

 集会には92人が参加(+オンライン20名)、ユーチューブでも発信されました(現在YouTube視聴は470)。92人の参加者の中には、新卒者を含め5人の大学生がいました。またこの日までチェンジオルグでも署名を募り、1200を超えました。

 集会では、東京「君が代」裁判で代表的な澤藤藤一郎弁護士(写真左)に講演を頼みました。澤藤弁護士は、<「国旗損壊罪」創設の危険を語る>という演題で以下の8項目について熱く語られました。
1 はじめにーーそして、おわりにも
2 アメリカ連邦最高裁判決の教訓
3 問題の発端は、自維連立政権合意である。
4 想定される「国旗」損壊罪法案とは
5 罰則のない理念法も有害である。
6 実は、現行法でも処罰は可能なのだ。
7 現在の推進側の進行と世論動向
8 刑罰と社会的同調圧力とー戦前の回顧から
 この項目をみても明らかなように、まさに現在私たちが知りたいと思うことについて整理された講演でした。レジュメはA版で8ページに渡りました。その中から一つだけ、(5 罰則のない理念法も有害である)からの記述を紹介します。
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✦国旗国歌法は、国民に対する尊重義務を科すものではない。元号法も同様である。にもかかわらず、事実上「強制」の根拠とされている。法の強制は、必ずしも刑罰という手段ではなく、社会的同調圧力によっても行われる。
✦国旗損壊罪から罰則を抜いた立法なら人畜無害かと言えば、そうではない。権力が吹く犬笛に、多くの「愛国者」が踊らされ、国旗損壊態様の象徴的表現行為を萎縮せしめることになる。
✦こうして、刑罰抜きでも、国旗損壊に関わる法は、愛国心強制法となり、非国民・国賊排斥法となる。
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 大変内容豊かで、学ぶ所が多く、今後の闘いにおける理論的武器となる講演でした。その後質疑も行われましたが割愛します。その後、遠方からの参加者として、大阪から2名、神奈川から1名、千葉から1名の発言がありました。さらに、今回新しく事務局に加わり、
・「リーフレット」担当になったイスラエルからの武器輸入に反対している那須さん、
・「SAS」担当になり、4月8日の議員会館前で発言した大学生のTさんも発言しました。
 出来上がった「リーフレット」も紹介されました。その後、「集会宣言」を採択し、当面の行動決議(自民党への申し入れ、「10・23国会行動」などが行われ、最後に「団結ガンバロー」で集会を終えました。

 この緊急集会は、短期間の取り組みであったにもかかわらず、全国からも多くの賛同(団体賛同11団体・個人賛同143名)・カンパが集まり、また若い新しい人たちが積極的に仕事を引き受けてくれ、かつ仲間も連れてきてくれました。集会終了後、そのうちの一人に話しかけると次のような答えが返ってきました。「悪いことが起きているが、これが人々の眼を覚まさせ、新しい日本を作るようにもなるのではないか」。まさに今、新たな息吹が起きつつあるのではないかと思いました。
★集会の全記録(1時間50分)↓