
<柴田武男>
今回の衆議院選の結果です。まず、中道改革連合の敗戦の弁を野田・斉藤共同代表の記者会見から読み取ります。結論から言えば、この二人何も反省していません。特に斉藤さんは、公明出身の候補者に限ってみると28人全員が当選を決め、公明党が与党として臨んだ24年衆院選では24議席しか獲得できていないのにもかかわらず、今回は事実上4議席伸ばす結果となったのだから、反省する必要も無かったのでしょう。「1000万を超える比例票が短期間で集まった。議席は自民の6分の1だが(比例)票は半分で、野党第1党だった」と反省はなく、むしろ評価を強調しています。
野田さんは、短期間で政策が浸透しなかった、種火は残すとまだ言い張ってます。短期間は分かっていたはずですが、そもそも中道改革連合で闘ったことに関しての反省はゼロです。反省の弁としては「万死に値する」と訳の分からないものでいす。そして、「器でなかった」というのですが、それは何時分かったのですか、民主党を潰したときに気がつかなかったのですか、とツッコミを入れたくなります。
斉藤さんの狡猾さ、野田さんの政治的無能さを改めて理解できる記者会見ですが、敗因は見えてきません。記者からの質問で、立憲民主党の政策として「安保法制には違憲部分がある」「原発ゼロを目指す」という政策がねじ曲げられてコアな立憲民主党支持者を失ったのではと言う質問に、野田さんは明白に応えられません。その通りだからです。
私は今回の選挙で問われたのは、高市首相の台湾有事発言だと思います。多くの人はインフレ対策と言いますが、それについては野党の方が明確で政策としてはアピール出来たと思ってます。しかし、それは表面的な争点で、真の争点は台湾有事発言なのです。他国が攻めてきたらどうする、これはロシアがやったのだから同類の中国もやるはずだ、高市首相はそんな心配を吹き飛ばしてくれた、これが選挙結果と理解しています。
野党がこぞって惨敗したのは、この有権者の不安にリベラル勢力として対応できなかったことです。では、れいわ新選組はどうした、山本太郎さんは戦争はビジネスだと最後に出てきて熱弁を振るったではないかとの指摘もありますが、高市首相の台湾有事発言を的確に指摘しての熱弁ではありませんでした。一般論過ぎました。
高市首相の台湾有事発言が支持されたというのは、逆に言えば、国民の多くが憲法九条ではどうもダメではないのか、そう考え始めたことを意味します。これが改憲の道です。高市首相はすぐ改憲を言い始めてます。今回の選挙テーマは、今まで以上に憲法九条なのでした。そして、憲法九条がさらに問われていくでしょう。
*参考:望月衣塑子が行く 中道の野田、斉藤両共同代表会見
https://www.youtube.com/watch?v=lAvTOnrRv9o


