尾澤邦子
 1月31日、群馬県高崎市の「群馬の森」朝鮮人追悼碑跡地で、「2026語りつぐ集い」が開催され、参加しました。
 司会から「2年前の1月29日、ここにあった『記憶 反省 そして友好』の碑が壊された。だが、群馬の地に、朝鮮半島から連行され、強制労働で多くの方が犠牲になったという歴史の事実は消せない」とあいさつがありました。

 集いを主催した「戦後80年を問う群馬市民行動委員会(アクション80)」の共同代表は、「追悼碑が何故建てられたのか、だれによって何故壊されたのか、それを語りついでいくことが重要」と話していました。

 ゲストスピーカーの美術家、白川昌生さんは「ここの碑は壊されたけど、デジタルで見れるようにした」「美術は過去の出来事を記録することができる。美術作品として残しておくことで、そういう事実があったことが残せる」と話しました。そして、碑の問題が起きたとき、弁護士から「日本会議」のサイトを見るように言われ、彼らが「偽りの碑を撤去する」と言っていることを知ったとのこと。各自治体の日本会議の議員が議会で追悼碑の「強制連行」の文言を問題にして消させたりした。群馬の追悼碑撤去を突破口に全国の追悼碑を撤去しようとしているとのこと。次の目標は東京の関東大震災時の朝鮮人虐殺慰霊碑だそうだ。
 このよう暴挙は、絶対に許されない。

 跡地にスマホをかざすと追悼碑が浮かびあがる「AR朝鮮人追悼碑」の紹介がありました。アプリをダウンロードした方のスマホを覗き込みましたが、不思議です。原寸の追悼碑が現れていました。

 もう一人のゲストスピーカー、日本キリスト教団前橋教会の牧師さん、川上さんが尹東柱の歌を歌ってくれました。尹東柱は、1945年に大村収容所で亡くなった詩人です。同志社大学に留学中、ハングルで詩を書いたことで、治安維持法により逮捕され、大村収容所に送られ獄死しました。川上さんは「尹東柱の詩は韓国の人たちに愛され、語りつがれている。命をつないでいる」と話し、歌いました。 
 「死ぬ日まで空を仰ぎ 一点の恥ずることなきを 木の葉にそよぐ風にも 私は心を痛めた・・・」ギターの弾き語りで歌われた歌は、心に沁みました。