
ことしの「レイバー映画祭」は、7月27日(日)全水道会館4F大会議室で終日開催します。ことしは、日本と米国のアマゾン労働者のたたかいを描いた二本のドキュメンタリーを上映します。また今年話題になった「ウカマウ集団」の名作『第一の敵』を上映します。「希望と勇気をもらえる映画祭」を一緒に成功させましょう。
●7月27日(日)全水道会館4階大会議室(JR水道橋駅東口2分)
10時10分~17時(10時開場)
●参加費 一般2000円(前売予約 1700円)学生無料(失業者・障害者1000円)
●メール予約サイト https://labornetjp.jimdofree.com
●プログラム
10時10分 司会あいさつ
10時15分~11時55分 『第一の敵』(98分)
*太田昌国さんトーク
12時10分~13時00分 昼休憩(50分)
13時00分~13時20分 『令和の百姓一揆』(15分)
13時20分~13時40分 『タワマン物語』(20分)
*津田修一さんトーク
13時50分~14時00分 休憩(10分)
14時00分~14時45分 『Amazon~送料無料の裏で』(44分)
*土屋トカチさんトーク
15時05分~16時45分 『ユニオン』
●作品紹介
★『第一の敵』(1974年/白黒/98分)75年カルロヴィヴァリ映画祭グランプリ ほか
1960年代よりアンデス先住民の視点に立った映画を製作し続けている、ボリビアの映画製作集団ウカマウ。日本では太田昌国さんを中心に、自主上映と共同制作が行われてきた。『第一の敵』は1980年日本で最初に紹介されたウカマウ集団の作品で、大好評だった。地主に痛めつけられる先住民貧農と都市からやってきたゲリラとの共同闘争を、美しい民族音楽をバックに描く。(解説:太田昌国)
★『令和の百姓一揆』(2025年/15分)制作:堀切さとみ
日本の農家は『時給10円⁉』。コメを作れば作るほど食えなくなると、耕作を諦める農家が後を絶ちません。農業を大切にしてこなかったツケが村にも町にも広がっています。何とかしなければ!!食と農、そして命を守るため、ついに立ちあがった百姓と市民の記録。
★『タワマン物語』(*本邦初公開 2025年/20分)制作:津田修一
私の住んでいる築47年のマンション。オンボロだけど南向きで冬暖かくて夏は涼しい。本当に太陽の恵みを実感できる。そんなささやかな幸せを勝手に奪う奴が現れた。タワーマンション。うちの南側に全てを遮ってドーンと建つ。その横暴に住民たちは・・・。
★『Amazon配達員~送料無料の裏で』(2024年/カラー/44分)監督:土屋トカチ
ポチッと押せば、すべての商品が翌日には届く。そんなAmazon配達員の仕事に肉薄する。何十段もある崖の階段を20キロの荷物を抱えて、昇り降りする労働者の姿に圧倒される。腰を痛める労働者が多発するのがよくわかる。お客の便利のウラには地獄の労働があったのだ。Amazonに代表されるプラットホーム企業のビジネスモデルの問題点を明らかにする。
★『UNION(ユニオン)』 (*日本初公開、2024年/アメリカ/100分)監督=ブレット・ストーリー、スティーヴン・メイン
現代の超便利社会の担い手である巨大企業アマゾン社。しかしそれを支える配送・梱包の労働者は、低賃金と過密労働の悲惨な状況に置かれていた。アメリカの従業員数は約95万人で、アメリカの労働者約169人のうち1人がアマゾンで働いているとされる。
そんなアマゾンで2022年4月1日、初めて労働組合が結成された。場所は、ニューヨーク州スタテン島の配送センター「JKF8倉庫」である。約8000人が働くこの事業所で組合認証投票が行われ勝利したのだ。米国の労働法では職場の半数の賛成がなければ、労働組合をつくれない。なので、労働者側は事業所前道路にテントを張り、連日のチラシまきや個別オルグで組織化を進めていった。会社側からの激しい妨害、警察の弾圧もあったが負けなかった。
ドキュメンタリー映画『UNION』は、こうした組合結成にいたる人びとの姿をあますところなく描いている。