堀切です。

レイバーフェスタ2025、おつかれさまでした。
音楽、川柳、講談、三分ビデオ等、相変わらずバラエティーに富んだ企画でしたが、「全部よかった」という声が多く、スタッフの一人として嬉しかったです。
オープニングの『高空籠城600日』は、韓国オプティカルハイテックの若き労働者たちの闘いの記録。一昨年に上映した『日本人オザワ』を引き継ぐ、見ごたえのあるドキュメンタリーでした。
そして再開発問題はフェスタ初の試み。沢山の映像と多くのゲストでどうなることかとヒヤヒヤでしたが、「その再開発は誰のためのものー声をあげる市民が手を結ぶ」というタイトルそのものの内容になりました。「アーケードを壊すな」「タワマンはいらない」などの幟を携えた昭和のオジサンたちが多数登壇。真剣に商売をやり、真剣に地域のために頑張ってきた人たちの言葉は、こんなにも熱く心に響くものなのか。「再開発は人権問題。そこに居た住民を住まわせなくするもの」「何しろ東京都と大手デベロッパーが相手なのだから、単独では勝ち目がない。自分たちはさざ波を起こすことはやってきた。横につながって大きな力を作っていきたい」・・その訴えを受け止めて、育んでいきたいと思いました。


以下、アンケートなどで寄せられた感想を紹介します。

★フェスタを何で知りましたか?
1、DM(2名) 2、知人から(8名) 3,新聞雑誌(0) 4、チラシ(3名) 5,インターネットやМL(5名) 6、その他(0)

★どの企画がよかったですか?
1,「高空籠城600日」(11名) 2,音楽(10名) 3,「ストップ再開発」(12名) 4,講談「鶴彬」(10名) 5,川柳(6名) 6,三分ビデオ(8名)

★感想
●いくつかの再開発ストップの話を聞けば、先手先手と巧妙な策を打って追い込んでゆく、企業とつるんだ行政のやり口がみえてくる。やはりここの活動の経験をまとめ、協議会などのガッチリした核が必要なことを痛感させられた。

●鹿児島から来ました。日東電工のこと、初めて知りました。タワマン再開発、地方も同じ状況です。いろいろ勉強になりました。ありがとうございます。

●11月3日の川柳シンポで知り、講談「鶴彬」を是非聞きたいと思っていた。圧巻!とてもよかった。川柳コーナーは部外の選句をもっと膨らましたらどうかと思いました。 

●川柳コーナーは、公募に投句してくれた人たちの句の紹介が欲しかった。 

●再開発の問題は、まさに人権問題ですね。やはりその土地の歴史や文化、人情というものが町を作っているわけで、タワマンを建てれば町が活性化するなんてことはないと思います。 建設費の高騰でどこでも計画が座礁し始めていますけれど、国全体で本当の意味での持続可能な社会とは何かを考えないと、この国は消えてなくなると思います。 今日登壇された地域の方々や、立教大学の和田さんとお話をしてみたいと思いました。

●息子が十条に住み始めたので、再開発による影響に関心があります。住民にとっての街の在り方、住環境の変化は大問題であり、故郷喪失でもある。地域を超えて街づくりを考えていく運動体があればと思う。

●赤羽せんべろ守れの映像、ありがとうございます。これからの赤羽の運動と横のつながりを進めたいです。

●すべての企画がよかったと思います。知らなかったことが多々あり勉強になりました。

●この企画を実行し続けているすべての人、組織に感謝。

●映画の当事者の話が聴けてよかった。朝鮮学校の支援者の一人として、授業参観や体育祭に参加するため、大山に来ます。韓国の人々、また日本人をも人権侵害の対象とする、タワマン建設。地球をコンクリで固め、いつか息が出来なくなると思います。
長生きして声をあげ続けることが、私のできることと頑張ります。

●3分ビデオの最初のタイトルの文字サイズをもっと大きくした方が観やすいです。

●自然食や意味のある物販販売に感動しました。 

●「特別企画」は、新しい参加者に「レイバーフェスタ」を知ってもらう良い機会になり、その参加者たちのフェスタへの反応も好意的だった。

●川柳コーナーの前に講談『鶴彬』を企画したのは大変良かった。レイバーネット川柳班が目指す方向を、講談『鶴彬』が明確に示してくれて、はじめての参加者たちの反応も会場からは好意的に感じられた 

●菅原さんの講談はますます良くなっている。来年も川柳コーナーの前にやったらいいなと思う。鶴彬だけでなく井上剣花坊を入れたのが良い。 

●みんな忙しい中で初めての会場なのに良くやったと思う。おつかれさまでした!!

●イケガミアツコさんの「再開発 of the Dead」は最高でしたね。トークでも会場を盛り上げてくれました。まさに、たたかうアーティスト! 

社会人講談師、菅原織司さんが鶴彬を語る
イケガミアツコさん
物販も大好評でした