7月9日、沖縄の現実を描いたドラマ『フェンス』を上映しました。WOWOWの連続ドラマで全5回。これを、途中二回の小休止を挟みながら一挙上映。参加者は12名。沖縄に住んでいる人、最近南西諸島を旅したという人、親が沖縄出身という人、さまざまな人が参加されました。レイバーネットのイベントカレンダーに「沖縄のドラマ」と記してあるのをみて、何をやるんだろう?と想像しながら来たという方も4名いらっしゃいました。タイトルも含めてお知らせできるのはメーリングリストに限られているので、新たにМLに加えさせていただきました。

 沖縄の基地問題がニュースで伝えられることはほんのわずか。沖縄と本土の情報格差は著しいですが、その穴を埋めようと、沢山のドキュメンタリーやルポルタージュが作られてきました。その中でもこの『フェンス』は、基地反対運動をしている人にも、沢山の気づきを与えてくれるドラマです。性被害がひとつの柱になっていますが、男女の壁、基地賛成反対の壁、本土と沖縄の壁、あらゆる壁を乗り越えようとする、制作者の強い思いを感じました。沖縄出身と、沖縄で取材を続けてきた二人の若い男性プロディーサーが、このドラマに駆けた思いを語っています。→https://corporate.wowow.co.jp/features/detail/5097.html

 今回は、番組を録画した方がDVDを貸して下さったおかげで、この作品に触れることができたのですが、ぜひ沢山の人に観て欲しいというのが参加者全員の感想でした。そんな折、今『遠いところ』(工藤将亮監督)の映画が公開され、こちらも沖縄の少年少女たちの生の声を徹底的に聞いて取材した末の物語だそうです。

 参加された皆さん、長時間お疲れさまでした。推薦してくれた和田さん、ありがとうございました。皆さんのご感想、ぜひお寄せ下さい。(H)