
志真秀弘です。
8月2日(土)午後2時からブッククラブ54回読書会がオンラインで開かれました。参加者はオンライン10人、リアル3人の13人でした。
テキストは『テクノ封建制』(ヤニス・バルファキス、集英社)。初めに森健一さん(写真)は、バルファキスの著述をまとめながら、G A F A Mに代表されるテック企業が、特にリーマンショック以後、急速に巨大化したプロセスを要約しました。資本主義の変容を歴史的に捉えようとするこの本の核心部分が、それによりわかりやすく伝わりました。一方バルファキスの「テクノ封建制」との捉え方については、「ものづくりこそ資本主義の中枢」「保留」などの異見が多かったようです。また「テクノ封建制」の変革を語ったところについては、『つながりの経済を作る』(工藤律子)等の実践の方が説得的との意見もありました。同時に「刺激に満ちた問題提起」の本との意見では共通しました。
次回は10月11日(土)午後2時開会予定です。(*当初は10/4の予定でしたが諸事情で10/11としました)
テキストは①『核抑止論の虚構』(豊下楢彦、集英社新書)②『シン・アナキズム:世直し思想家列伝』(重田園江、N H K ブックス)③『日本人拉致』(蓮池薫、岩波新書)④『反米自立論』(木村光浩・大西広、あけび書房、)の四冊が上がりました。